久しぶりのエントリです。久しぶりに楽しい時間を友人と過ごせたので、その時の話題から思ったことを書き留めようかと・・・。
エンジニアも研究者もプロフェッショナルを目指す・・・しかしいずれは教える立場になり、誰でもわかる言語でバカでもできるように教える必要がでてくる。しかし教えるという作業には得意・不得意があるから、その知識をパブリッシュし、誰でもその知識・技術を利用してまずは真似事ができる環境作る必要があるんじゃないか、そしてその先のステージでは誰でもその技術・ツールを使ってオリジナルのサービスだったり製品だったり、さらに新しい技術を作れるようなインフラを作る必要がある・・・そんなインフラを作るのはプロフェッショナルを極めた人の仕事になるのでは・・・そんなことを考えました。
医療の世界で言えば、「ゴッドハンドがスゴイ」ではなく、ゴッドハンドの技術を誰でも行えるようにする技術・ツールを開発する人・・・サイエンスの世界で言えば、「革新的な技術開発・発見をした人がスゴイ」ではなく、そんな成功を量産できる環境だったり研究スキーム・育成体勢を構築する人・・・つまり、玄人になることがゴールではなく、玄人を大量生産することこそがゴールになるべきなんじゃないかと・・・。
現にウェブ制作・システム開発をする会社は五万とあるが、彼ら玄人が作るモノを一般ユーザーが簡単にドラッグ&ドロップで数時間で作れるようなインフラができたら、その瞬間にこれまで技術と呼ばれてきたものは技術ではなく、素材に変わる・・・素材を使って新しいクリエーションを生み出すインフラを作るということを実際に行っている典型はAppleのapp storeだったり、iphoneアプリ。同じ共通プラットフォームに乗せることのメリットは、単にアプリを使う側のユーザーを増やして収益を上げることよりも、作る側のトータルボリュームの大きさを拡大することにあるのではと思う。要は中国の総人口から考えれば、日本と比較して確率論で天才アスリートが生まれる確率は高くなるようなもので、開発者の総人口が増えれば、それだけ革新的サービスが生まれる確率が上がるということなのだ。
つまり今後のウェブコンテンツ・サービスという業界において飛躍的な成長を求めようとするなら、デジタルステージさんのBINDのように一般ユーザーをエンジニアに格上げさせ(実際には技術を素材に変化させる)、全一般ユーザーがウェブパブリッシュ・サービスプロデュースできるようにすることが必要不可欠なんじゃないか(=技術のコモディティ化)。つまりカレーを作るのはプロの料理人じゃないと難しかったのを、ルーやレトルトといった技術が詰まった素材を安価に提供することによって、様々なカレー応用料理を誰でも作れるようになり、カレーのバリエーションが増える。そうすると家庭料理のレベルが上がり、自ずと外食産業に求められる料理の質が上がり、料理技術が向上するという流れ。
あらゆる産業は外部からの何らかの圧力を受けないと発展しませんが、あらゆるモノが便利で満たされている時代ではなかなかニーズという圧力は生まれません。ならば、売り物となっているモノをDIY的に誰でも作れるようにして技術をコモディティ化してしまえばいいのです。誰でも作れるものを商品として販売していることを恥ずかしく思った企業はさらなる技術向上を意識し、新たなレベルへとステップアップできるでしょう。やはり、ニーズは見つけるものではなく、生み出すものなんですね・・・「必要は発明の母」と言いますが、「コモディティ化は発明の母」という言葉はいかがでしょうか?
こんなことを考えていると、学生時代からお世話になっている加藤レディスクリニック様や、恩師である明大農学部長嶋先生は、まさに玄人の頂点にいると感激してしまいます。受精卵凍結技術や治療技術、クローニング技術を独自に開発し、世界で最も高いレベルの技術を持つプロ集団でありながら、その技術を世界の研究者に広く公開・レクチャーし、最先端の技術をデファクトスタンダード化し、自分達はさらに新しい技術を生み出し続け、常に世界のトップを走り続ける・・・まさに真の玄人です!そんな長嶋教授から素晴らしいお仕事をいただき、この度、受精卵凍結保存・融解のプロトコルが完成しました。
こちらからプロトコルを見て頂くことができます。下がその動画マニュアルです。
これを先例として各大学研究室や研究機関に技術を利用できる形でオープンにパブリッシュするインフラを提供していきたいと思います!
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